満開の桜が、今日の強い風でハラハラと散り始めてしまいましたね。舞っている姿も美しいのですが、ちょっと残念な感じも・・・。今夜の雨をどのくらいの子達が耐えてくれるかが、気になります。
前置きはさておき、今日ご紹介するのは
“幻”のと冠がつくことの多い“海島綿(かいとうめん)”です。“シーアイランドコットン”という名前で呼ばれてたりもしますが、みなさんご存知ですか?
どんな物かと言うと、字の通り木綿の生地です。木綿といえば、普段着のようなざっくりとしたイメージがありますが“
海島綿”はカシミアのような手触りと光沢感で、木綿であることを疑いたくなるような風合いなんですよ。なぜ、木綿がそのようになるかと言うと、その素材自体にあります。通常の木綿に比べて繊維が長く、天然の撚りが多い、それに加えて油脂分が高いため、独特の柔らかな肌触りとなります。独特の光沢は、他の木綿に比べて50パーセントも反射度が高いことから生まれるそうです。その風合いは二枚目の写真でチェックしてみて下さいね。
心地の良い風合いは、もちろん幻の一因ですが、
一番の“幻”の所以はその生産地、大規模な栽培に適さないデリケートさ、輸入制限にあります。生産地はカリブ海、西インド諸島に限られ、小規模な栽培が行われています。
この“海島綿”を愛した人の中にはエリザベス1世の名が上げられます。そのことにより
王侯貴族や英国紳士の間では“ロイヤルコットン”と呼ばれ、この類まれなる木綿は、16世紀イギリス・エリザベス王朝時代に“繊維の宝石”と称賛されたそうです。もちろん現在でも、愛好家は多く“海島綿の襦袢を一度着たら他のものは着れない!!”とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
実は、ここが又“幻”なんです。“海島綿”というと襦袢が一般的で、輸入制限の関係もあって、着物はほとんど生産されていないのです。
ちょっと長い説明になりましたが、ここで今日ご紹介している、
この縞の海島綿のお着物の珍しさ、着心地の良さは伝わりましたか?単衣仕立てで、暑い時期にさらっとお召いただくのにぴったりのお着物です。
このお着物は、ショッピングサイトにはアップしていないので、気になった方はコチラ
http://kimono-haku.jp/form/form_1.htmlからお問い合わせくださいね。実際に見てみたい!さわってみたい!という方もご連絡お待ちしています。
by kyoko