「来年も行きたくなる、夏の京都」
祇園祭に限らず、元々お祭りにはあまり興味はなかった私。
今でもそうだと言えるかも知れません。
また、「夏の京都なんて暑くてとても楽しめるもんじゃない」と
経験上思っていたこともあり、参加を決めたのはある意味偶然のようなものでした。京都のことは大好きですし、今年は祇園祭が土日に重なるという、なかなかない年。だったら、「その有名な『祇園祭』とやらもちょっとみてみようかな?」と軽い気持ちで参加して参りました。
そんな私でしたので、祇園祭そのものよりも、誉田屋さんや藤井絞さんに
お邪魔できることの方が実は楽しみでした。
ところが、です。
祇園祭、なかなかどうして、楽しいお祭りじゃありませんか!
まず、山鉾は全部で32基あり、それぞれデザインがまるで違っていてまずは目に楽しい。1000年も続く祭りというから純和風かと思いきや、ゴブラン織の掛け物が下がっていたり、からくり人形のカマキリが踊っていたり、それはそれはいろんな文化を取り込んで賑やかなことこの上ない。
耳に聞こえるはコンチキチンという祇園囃子。
実際に耳にして、「なるほど、確かにコンチキチンって聞こえる。」と納得してみたり、古来からの和楽器の音色に妙に落ち着く気がしたり。
但し、安心してお祭りを楽しむには条件があります!
・直射日光の当たらない、出来れば室内から見物できること。
・暑くなったら涼しいところへ逃げられる環境であること。
・山車と山車の間隔が開いてしまうこともあるので、その際に別のお楽しみがあること。
今回は藤井絞さんの2階から見物できるということで、室内から見られましたし、
しかも2階からという高さの関係で山車に乗っている人々とほぼ同じ目線という大迫力で、まさに息遣いや滴る汗も飛んできそうな臨場感が気持ちを盛り上げます!山車が通る度に楽しい気分になり、また汗だくのお祭り男(一部女子)たちを見ていると「こんな暑い中大変だけど、頑張って!」と自然に拍手して声をかけたくなるので、こちらもオーディエンスとしてしっかり参加できる感じが何とも言えず楽しい!
そして、3つ目の条件、山車が通らない間には藤井絞さんの2階の奥の間にズラリと並べられたお着物や帯などをうっとり眺めたり、ちょっとあてて見たり、暑ければ冷たいお茶を頂いたり。
美味しいとこ取りですみません!と炎天下で見物している方にちょっと申し訳ないような、でもいいでしょー!という優越感もありつつ楽しめました!
夏の京都は暑いです。
それは今年も同じでした。
それでも楽しめる方法があるんです。
そんなちょっとVIPな夏の京都を楽しめる、素敵な旅と相成りました。
お写真は藤井絞りにて。一番手前の方が荒木様です。