2016年01月08日
きもの白オリジナルの襦袢生地を織ってもらう事から、この襦袢の制作が始まりました。
多くの襦袢生地を触り、生地の風合いを確認し、襦袢の中では重めと言われる重さ580グラム、13.5メートルの白生地に決定しました。重めの生地を選ぶには理由があり、練りがしっかりとされていることによって、着心地、肌触り、さばきが違ってくるのです。とは言え、お召いただいた際に重く感じるほどでは問題ですので、そのちょうどいいバランスを兼ね備えた生地がこちらになります。
さらに、三釜(市松が三列)の物が多い中、四釜(市松が四列)に。
又織り方を交互に変えていくことで市松模様をはっきり感じて頂ける生地を織って頂く事となりました。
今度は染によって、生地の市松を4つひとかたまりとして、生地の市松より大きい市松を染める事にしました。この市松染は、職人さんがひとつひとつ刷毛でバランスよく染めていきます。それによってくっきりはっきりの生地の市松の上に、柔らかなやさしい市松模様が重なる形となりました。
二色の色のバランスについても、検討を重ね。礼装用なら淡い感じ。小紋や、紬に合わせるおしゃれ着用であれば、はっきりめ。着物デビューの方の初めての襦袢には、どちらにも合わせやすい色目を。と大小様々な多くの色見本と格闘する事で、色々な方にお使いいただける襦袢が染め上りました。
生地にも、色にもこだわった心地の良い長襦袢をお召しになる方それぞれのご用途に合わせて、お気に入りの色合わせでお召し頂けたらと思っております。